
こんにちは。
CEDEC2025*1運営委員:ゲームデザイン部門のテトラポッド葉山です。
CEDECのゲームデザインの招待セッションは、例年は1~2件くらいなのですが、2025年はめっちゃ頑張って【5件】になりました!
- イシイジロウ様・北島様による群像劇ADVについて
- 『レベルデザインの教科書』原著者クリストファー・トッテン 様
- マーダーミステリーのゲームデザイン
- 『アストロボット』の3Dレベルデザイン
- 『Rise of the Ronin』のオープンワールド制作
結果として、国内外のレベル、ナラティブ、コンバット、アナログゲームに至るまで幅広いラインナップを実現することができました。
ご登壇いただく皆様、そしてご協力いただいた全ての方々に、心より感謝申し上げます。
数多くの公募セッションも含め、CEDEC2025のゲームデザイン部門は非常に充実した内容となりました。
私自身、今年初めて参加したGDCで膨大な数のゲームデザインセッションに圧倒された経験があります*2。どれを見に行くか迷ってしまう嬉しい悩みを、なんとかCEDECのゲームデザインでも—そんな想いで取り組んできた甲斐がありました。
日本のゲームデザイナーの皆さんに「どのセッションに行くか迷っちゃうよ~」と感じていただけたなら、運営として本当に嬉しく思います。開催が今から楽しみですね!
それでは、CEDEC2025ゲームデザイン部門の招待セッションについて簡単にご紹介いたします。詳細については、リンク先の公式ページをぜひご覧ください。
7/23(水)
群像劇アドベンチャーゲームの可能性とその本質とは
イシイジロウ 様(株式会社ストーリーテリング:代表取締役/ゲームデザイナー/原作・脚本家)
北島 行徳 様(株式会社ジンテーゼ:脚本家/代表取締役)

古くは「街 〜運命の交差点〜」「428 〜封鎖された渋谷で〜」「タイムトラベラーズ」最近では「十三機兵防衛圏」や「パラノマサイト」なども群像劇ゲームとして人気を博しました。
しかしそんな群像劇ゲームはADVゲームの主流をなすことはありません。何故なのか? だからこそ群像劇ゲームには可能性が残されているのではないか?
今講義ではそのようなテーマを掘り下げていこうと思います。
「ヘビーレイン」や「デトロイトビカムヒューマン」など海外の群像劇ゲームとの比較についても取り上げたいと思います。
またクラウドファンディング実行中の「渋谷実写ADV」プロジェクトについてもお話ししようと思っています。
群像劇アドベンチャーゲームの可能性とその本質とは | CEDEC2025
Principles of Spatial Design for Game Designers/ゲームデザイナーのための空間設計の原則
クリストファー・トッテン 様(ケント州立大学:アニメーションゲームデザインプログラムコーディネーター)

このセッションでは、ゲームの環境製作に役立てられる現実世界の建築に由来する空間設計の原則について説明します。これらの基本概念には、空間設計、ライティング、環境アートやその他、魅力的なゲーム空間作りに役立つ様々な要素へのアプローチ手法が含まれます。また、このような原則を既存のゲーム制作のワークフローやツールにどのように応用できるかについても言及し、デザイナーが進行中のプロジェクトに導入できるよう解説します。
Principles of Spatial Design for Game Designers/ゲームデザイナーのための空間設計の原則 | CEDEC2025
マーダーミステリーのゲームデザイン
檜木田 正史 様(日本マーダーミステリー作家協会:共同代表/ゲーム作家)

マーダーミステリー(マダミス)は、この数年で急速に広がった、ゲームの新しいジャンルです。
「推理小説の登場人物になって犯人を探すゲーム」という紹介のされ方もしますが、
そのゲームデザインは、従来の推理ゲーム、ミステリーゲームと根本から異なります。デジタルの推理ゲームとマーダーミステリーの両方を実際に作ってきた経験から、その違いをお話しすると共に、マーダーミステリーの新しい動き等もご紹介していきます。
7/24(木)
『アストロボット』 テンポ良く遊べる3Dレベルデザイン
矢徳 浩章 様
(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント:PlayStation Studios Team ASOBI リードゲームデザイナー)

『アストロボット』は、2024年にPS5で発売されたアクションゲームです。
はじめてゲームをプレイする小さなお子さんから、
長年ゲームに慣れ親しんでいる方まで、みなさんに満足していただけるように
わかりやすくて楽しくて驚きがあるゲームを作ることを目標にしました。
本セッションでは、今作のレベルデザインや制作フローをご紹介します。
『アストロボット』 テンポ良く遊べる3Dレベルデザイン | CEDEC2025
『Rise of the Ronin』~幕末オープンワールドでTeam NINJAアクションを実現せよ!~

渋谷 隼人 様(株式会社コーエーテクモゲームス:ディレクター)
藤﨑 健雄 様(株式会社コーエーテクモゲームス:ディレクター)
嵯峨 隆之 様(株式会社コーエーテクモゲームス:ディレクター)
『Rise of the Ronin』はTeam NINJAでは初となるオープンワールドアクションRPGです。
様々な名作がひしめくオープンワールドジャンルにおいて、私たちはTeam NINJAに期待して頂いている、手触り良く、激しいアクションを広大な幕末という舞台で実現することを目指し、制作を行ってきました。
制作を通して出会った課題やそれに対するアプローチなど、事例を通して制作の一端をご紹介できればと思います。
『Rise of the Ronin』~幕末オープンワールドでTeam NINJAアクションを実現せよ!~ | CEDEC2025
おまけ:CEDEC Lightning
招待セッションではないのですが、CEDEC2025の新たな試みとして「CEDEC Lightning 2025」という、いわゆるライトニングトークと呼ばれる5分セッションコーナーが開催されます。
CEDEC Lightning 2025 | CEDEC2025
中日7/23(水)の昼休みに開催です。
CEDEC Lightningでも4件、ゲームデザイン関連セッションがあります!
私も「GDC2025頻出の海外ゲームデザイン用語を紹介!」というタイトルで登壇しますので、ぜひお越しください!
