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ゲームプランナーのスキルセット体系化メモ

ゲームプランナーのスキルセット整理メモ

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イラスト:Loose Drawing | 無料で商用利用可なフリーイラスト

CEDEC2022でも私が言及していた、ゲームプランナーの「スキルセット体系化」について、自分用の整理としてメモしておく。

他人にとやかく言われた場合も、とりあえずここ読んでもらえますかと言えるくらいにしておく。

ここで語る「ゲームプランナー」とは

日本のビデオゲーム開発に関わるスタッフの中で、主に「ゲームデザイン」のクオリティに責任を持つ職種のこと

 

ちなみに、現状の日本のゲーム業界で「ゲームプランナー」という職種に対して、大きく以下の2通りの認識があるように思われるが…

  • 認識①:エンジニアやアーティストに近く、広範な汎用スキル+得意な専門スキルを駆使する、ゲームデザインの技術職
  • 認識②:マネージャーに近く、現場に合わせて必要とされるスキルを都度身に付けてこなす、ゲーム開発現場の総合職

今回は主に「認識①」に着眼し、必要に応じて部分的に「認識②」の性質も併せ持つ

私の見解としては、「認識①」こそがゲームプランナーが責任を持つべき専門スキルであり、「認識②」はゲームプランナーを含む全てのゲーム開発者が持つべき汎用スキルであるという認識である。

「認識①」を達成するため、実際の現場ではゲームプランナーが担当することが少なくない分野については、適宜「認識②」を適用するイメージである。

スキルセット整理の意義

個人レベル

  • 現状の自分の能力・保有スキルを把握する
  • 将来どんな人材として、どの方向に力を伸ばすか検討する
    • 業務の幅を広げる
    • その道を究める
    • 新たな技術を身に着ける
    • 新たな価値創造

参考:『自分のITスキルを見える化してみよう!~スキルアップに使う i コンピテンシ ディクショナリ~ 』 

業界レベル

将来的には、ゲームプランナー業界全体に対して以下の効果が期待できる。

①スキルセットの網羅体系化

②基礎理論の共通言語化

  • 会社や国を超えた技術向上、知見共有の促進
  • 再発明コスト節約

③ワークフローの業界標準

  • 効率的で着実な開発現場の実践
  • チーム内外との齟齬・トラブルの回避

ゲームプランナーの「職務」と「職能」

職務やるべきこと、責任領域

  • 企画立案(マーケティング含む)
  • 仕様の設計・発注(運営施策含む)
  • 実装確認
  • データ調整
  • パート運営(PM含む)

参考:『ゲームプランナー入門』

職能=やれるとすごいこと

4つの能力

5つの分野(+ヒューマンスキル)

  • ゲームデザイン
  • プロダクション
  • テクニカル
  • ツール
  • ビジネス
  • ヒューマン(2022/11/14追加)

参考:『IGDAカリキュラムフレームワーク』

ゲームデザインの分解

職能領域スキルマップ

  • 2022/11/14 更新
    • ヒューマンスキル領域を追加
    • 各領域のカテゴリ項目を調整

参考:『「TAが欲しい!」じゃ伝わらない』。クリーク・アンド・リバー社と探る、テクニカルアーティスト育成法と解決策 〜CEDEC2021(2)

各領域の重要用語・参考文献メモ

(別ページにて)